【意外と簡単!】手鍋焙煎 お気に入りのコーヒー豆を自宅で焙煎

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コーヒーの焙煎って、興味があっても焙煎機が高いのでちょっと躊躇しませんか?

焙煎機も良いのですが、アナログでやるとコーヒー豆への理解も深まります。

焙煎って意外と簡単に、家庭用調理器具でお金をかけずとも出来ます。

家庭での焙煎で必要な物

  • 生豆
  • 片手鍋
  • 大きめのざる
  • うちわ か ドライヤー冷風

私はコーヒー豆を煎る方が、コーヒーを淹れるより簡単だと思っています。(時間はかかりますが)

お米を炊くのだって、土鍋でやろうとすると「始めちょろちょろ中ぱっぱ」みたいにコツがいりますよね?

そんなコツを覚えるだけです。

と、言っても豆の種類や焙煎度合いによってそのコツは多少変わってきます。新米より古米の方がお水を増やして長く吸水させるのと似た感じでしょうか

浅煎りの方が色ムラなく焙煎するのは大変で、私の好きな深煎りは比較的失敗が少ないので初焙煎に最適!

火を止めるタイミングも目で見てすぐに分かりやすいし、一通りの焙煎の工程を体験できるので勉強になります。

今日は私の大好きなマンデリンで、深煎りコーヒーの煎り方を紹介します。

目次

コーヒーの生豆を購入

コーヒーの生豆(きまめ・なままめ)は、焙煎屋さんやインターネットでも購入出来ます。

基本的に焙煎された豆は酸化が進みやすく鮮度が命なので早めに飲む事が重要ですが、生豆は年単位でもちます

収穫された年から経過年数で呼び方が変わります。

  • 収穫されて数ヶ月以内の生豆「ニュークロップ」
  • 当年のもの「カレントクロップ」
  • 前年度のもの「パーストクロップ」
  • それより前のもの「オールドクロップ」

最近流行のスペシャルティコーヒーは爽やかな酸味が魅力なので、ニュークロップである事が重視されますが、

一般的には日本に流通するのはカレントクロップ以降が多く、酸味が落ち着いてきた頃になります。

年数が経過すると色も緑がかった色から、水分が抜け黄色っぽくなります。

深煎りにすると更に水分が抜けますので、オールドクロップほど浅煎りにするのが一般的です。

オールドクロップには酸味や苦味が少なく、まろやかになるという特徴もあります。

エイジングコーヒーは熟成肉のように愛好家もいますので、単純に古い=悪いでもありません。

オールドクロップが人気があった時代もあれば、今はスペシャルティコーヒーの流行でニュークロップが注目されている時代であり、流行り廃りがあります。結局はお好みで決めるのが一番です。

基本的な好みのコーヒー豆の見つけ方は以下の記事からご覧ください。

好みのコーヒー豆の見つけ方 >>

ガラス蓋付きの片手鍋が便利

繰り返しになりますが、焙煎は高価な焙煎機を購入しなくても、家庭の器具で出来ます。

フライパン、銀杏煎りの網などでも可能ですが、ガラスの蓋付きの片手鍋がオススメです。

フライパンや銀杏煎りの網だと、火があたっている所だけが高温で、温度の調整が難しいからです。

蓋がある事で庫内の温度を上げる事ができ、ガラス蓋だと蓋を開けずに中の豆の様子が見れ、温度を下げたい時には蓋をパカパカさせて微調整が可能です。

片手なので簡単に豆を転がせてムラになりにくいです。

100円均一の中の100円じゃない鍋辺りが、丁度いいと思います。

冷却は素早く!先に準備しておきましょう

焙煎中は何かと忙しいです。

準備は先に万端にしておきましょう。

冷却は特に、火を止めても熱で焙煎が進んでしまうので素早くやる必要があります。

大きめのざるでないと冷めにくいですし、下からうちわで仰いだりドライヤーの冷風を当てます。

後述しますが、チャフが飛びますので冷却をする場所を考えて、うちわやドライヤーの準備をしておきましょう

焙煎はキッチンがチャフだらけになります。夏場は暑いです。

自宅での焙煎の欠点が、キッチンまわりがチャフ(焼けた薄皮)だらけになる事です。

蓋付きであれば焙煎中はそこまで汚れませんが、一番舞い上がるのは冷却する時

うちわで仰いだり、ドライヤーの冷風を当てたりしますが、軽いチャフはシンクの中に収まってくれません。

ご家族に怒られないように、お風呂場や屋外で焙煎される方もみえるぐらいです。

お外での焙煎もなかなか風情があって良さそう

後片付けと、場所の工夫が必要です。

後、10〜15分は火をつけてずっと振っているので、夏場は暑いです。おかげで夏場は焙煎はサボり気味になり、好きな焙煎屋さんに買いに行きます。

焙煎の仕組み

コーヒー豆の焙煎が進んでいく過程をざっくり紹介します。

火加減はハゼ中は少し火を弱め、蓋をパカパカ開けて温度調整をし、豆を見ます。

STEP
欠点豆をピッキングしてから120g測ります。

焙煎後は軽くなるので、120g程からスタートします

カビや割れ、変色・虫食い・不揃いな生豆を取り除きます

STEP
弱火でまず豆の水分を抜く。豆が焦げないように鍋を振る

鍋を温め、20秒経過したら豆を投入

ずっと振っている必要はなく、3振り・1休憩(五徳に置く)

ずっと同じ面が鍋底につかないようにコーヒー豆が転がっていればOKです

火を止めるまで続けます

STEP
ガラス蓋の内側に水滴がついてくる

水抜きにあたります

8分ぐらいで1ハゼが来なければ火力が弱いので強めましょう

STEP
1ハゼ バチバチ音 この間は火を少し弱め、蓋をパカパカ

(2分ぐらい)

しっかりバチバチと音がしてきたら、温度を下げる為に火を少し弱め、

五徳に鍋を置く度に少し鍋の蓋を開けます

その時に豆の色を見てみましょう

この時点では明るい茶色ぐらい・コーヒーのシワが伸びてきます

1ハゼ開始 シナモンロースト

1ハゼ終了 ミディアムロースト

STEP
1ハゼの音が鳴り止んだら、火を戻す(強める)

(2分ぐらい)

コーヒー豆にコーヒー豆らしい良い感じの色がつきはじめます

まだマットな質感

1ハゼと2ハゼの中間 ハイロースト

STEP
白い煙が出て、2ハゼのパチパチ音 蓋をパカパカ 火を弱める

(2分ぐらい)

1ハゼより高く油を含んだような音になります

2ハゼ開始 シティロースト

2ハゼピーク ハイシティロースト

2ハゼ後半 フレンチロースト

2ハゼ終了間際 イタリアンロースト

STEP
コーヒー豆から油がテカテカして来たら火を止める

ここでも鍋の蓋をパカパカ開けます。ガラス越しではなく、豆の様子が見れます

焙煎が進むごとに黒っぽい茶色になり、コーヒーオイルでコーヒー豆がテカテカしてきます

今回はフレンチローストを目指したので、ここで火を止めます

好みの焙煎具合で火を止めてください

STEP
火を止めたら急いで冷却 粗熱を取る

火を止めても予熱で焙煎が進んでしまいます

素早く冷却しましょう

うちわで扇ぐ・ドライヤーの冷風を当てる、大きいザルで揺らす、等で冷やします

この時にチャフがすごーく舞います。怒られる方はお風呂場とか、工夫してください

STEP
焙煎後1日はガスが出ます。翌日からが飲み頃

粗熱が取れても、一日は密閉しないようにしましょう

軽く蓋をしてガスを放出させます

翌日から、キャニスター等に移して保管しましょう

5日間ぐらいが最も美味しくいただけます

※焙煎したばかりのコーヒーは飲めなくはないですが、空気と一緒に飲んでるようなガス感があります。
私は最初楽しみすぎて分かってはいてもつい焙煎が成功したか試したくて飲んでいました、、、
今は待てるようになりましたw

焙煎の進み具合を把握したら、いざ焙煎をしてみましょう

それぞれ豆によって焙煎の進み具合に癖があるので、豆の色味で慣れると良いと思います。

私用で恐縮ですが、焙煎中は忙しいので音声で知らせてくれたら便利だな〜と思いマンデリン用の焙煎タイマーを作りました。

あくまで時間は目安なので、豆の色や艶、ハゼの音に従います。

豆の種類や量にもよって進み時間は異なりますが、マンデリンを100g作る予定のタイマーになります。

よろしかったら使ってください。

マンデリン100g用タイマー
スクロールできます
鍋を温め豆投入水抜き①ハゼ1ハゼ終了②ハゼ焙煎終了
時間スタート0:208:0010:0012:0014:00
火力鍋底ギリつくぐらい
弱火
弱める弱火に戻す弱める好みの焙煎具合で火を消す
蓋・鍋焙煎中はずっと鍋を振る水滴パカパカ開けるパカパカ開ける急いで冷却
バチバチパチパチ(油を含んだ音)
色付き
しわが伸び始める
マット白い煙
オイルで艷やかに
ぷっくりする
豆の状態に注意!
焙煎度合いシナモンミディアムハイシティハイシティフレンチイタリアン

最初は深煎りで練習、慣れたら中煎り

慣れてくると、自分の感覚やレシピができてきます。

今回は、豆の変化を知るために深煎りまでのレシピを紹介しました。

セオリーとしては、生豆を購入したら一度中煎りにしてみて、その豆に合う焙煎を考えます

自分で炒ったコーヒー豆はかわいい

上手に煎れた時は勿論ですが、ちょっと失敗したなって時でも、なぜか自分で煎ったコーヒー豆って可愛いんですw

最初はシワシワの干からびた豆が、焙煎する事によりぷっくりして、あのコーヒー豆然とした楕円を割って真ん中に線が入った綺麗なフォルムになります。

中煎りのマットな質感でも可愛いし、深煎りのテカテカした黒っぽい豆も可愛い、、、

愛情で目が眩んでいるのかもしれません。

そんな訳で、失敗した場合も他の豆とブレンドして飲み切ります。

ぜひ「コーヒー豆って可愛い」という特殊体験をしていただきたいw

それぞれのコーヒーの楽しみ方がある

私は平日の朝はドルチェグストでコーヒーを飲みますし、休日の楽しみとして夏以外は焙煎をするライトユーザーです。

人それぞれ合った楽しみ方があるので、焙煎しなきゃ!とも思っておらず、楽しみの一つとして焙煎がある感じです。

コーヒーを自分で焙煎してみると、喫茶店でいただくコーヒーも楽しみ方が変わって来ます。

「一度やってみる」という形では焙煎機はハードルが高いと思うので、お手持ちの家庭用調理器具で気軽な気持ちでチャレンジしてみてください。

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